自宅の軒下や庭木で蜂の巣を見つけると、スズメバチかどうか不安になる方も多いでしょう。蜂の巣は、形・色・作られた場所によって種類を見分けられます。この記事では、蜂の巣の特徴や危険度、安全な対処法を分かりやすく解説します。
家の軒下や庭木、ベランダ、屋根裏などで蜂の巣を見つけたとき、
「スズメバチの巣ではないか」
「自分で駆除しても大丈夫なのか」
と不安になる方は少なくありません。
蜂の巣は、作った蜂の種類によって、次のような特徴が異なります。
- 巣の形
- 巣の色や模様
- 巣穴の見え方
- 巣が作られる場所
- 蜂の危険度
住宅周辺で見つかる代表的な蜂の巣は、主に次の3種類です。
代表的な蜂の巣
- 球状で縞模様がある「スズメバチの巣」
- シャワーヘッドのような「アシナガバチの巣」
- 板状の巣が何枚も並ぶ「ミツバチの巣」
ただし、蜂の巣は成長段階や作られた場所によって、典型的な形と異なることがあります。
地中や壁の内部、天井裏などに巣がある場合は、巣全体が見えず、蜂が出入りする穴しか確認できないこともあります。
蜂の巣を確認するときの注意
種類を見分けるために巣へ近づいたり、棒で突いたり、殺虫剤を試しに吹きかけたりしてはいけません。
必ず安全な距離を保ち、蜂の動きも含めて確認してください。
この記事では、蜂の巣の種類を形・色・場所・時期から見分けるポイントと、危険度の判断方法、巣を見つけたときの安全な対処法を詳しく解説します。
蜂の巣の種類は主に3つ
住宅周辺で見つかることが多い蜂の巣は、主に次の3種類です。
- スズメバチの巣
- アシナガバチの巣
- ミツバチの巣
細かな蜂の種類まで判別できなくても、次のポイントを確認すれば、大まかな種類を判断できます。
蜂の巣を見分ける3つのポイント
- 巣の外側が覆われているか
- 六角形の巣穴が見えているか
- 板状の巣が何枚も並んでいるか
蜂の巣の種類別比較表
| 蜂の種類 | 巣の形 | 色・模様 | 巣穴の見え方 | 作られやすい場所 | 危険度 |
|---|---|---|---|---|---|
| スズメバチ | 球形・楕円形・とっくり形 | 茶色・灰色・黄土色の縞模様 | 基本的に見えない | 庭木・軒下・屋根裏・壁内・地中 | 非常に高い |
| アシナガバチ | おわん形・シャワーヘッド形 | 灰色・茶褐色 | 六角形の巣穴が見える | 軒下・ベランダ・物置・庭木 | 中~高 |
| ミツバチ | 板状の巣が複数並ぶ | 白色・黄色・褐色 | 六角形の巣房が並ぶ | 樹洞・床下・天井裏・壁内 | 中~高 |
典型的なスズメバチの巣には、内部を覆う外皮があります。
そのため、外側から六角形の巣穴は見えません。
一方、アシナガバチの巣には外皮がなく、幼虫を育てる六角形の巣穴がむき出しになっています。
ミツバチの巣にも六角形の巣房がありますが、複数の板状の巣が垂直方向に並んでいるのが特徴です。
スズメバチの巣の特徴

スズメバチの巣は、一般的に茶色や灰色、黄土色が重なった縞模様やマーブル模様をしています。
スズメバチは樹皮などをかみ砕き、唾液と混ぜて、紙のような素材にして巣を作ります。
複数の場所から異なる色の巣材を集めるため、完成した巣には独特の縞模様や波模様が現れます。
成熟した巣は、ボール状または楕円形になり、内部の巣板が外皮に覆われています。
また、典型的なスズメバチの巣には、蜂が出入りする穴が1か所だけあります。
スズメバチの巣を見分けるポイント
次の特徴がある場合は、スズメバチの巣である可能性が高いと考えられます。
- 巣全体が紙のような外皮に覆われている
- 茶色や灰色の縞模様がある
- 球形または楕円形をしている
- 六角形の巣穴が外から見えない
- 蜂の出入口が1か所だけある
- 大型の蜂が同じ穴から何度も出入りしている
危険度:非常に高い
スズメバチの巣には、出入口付近で周囲を警戒する蜂がいることがあります。
人が近づいたり、枝や建物に振動を与えたりすると、巣を守るために攻撃してくる危険があります。
ただし、スズメバチの種類や巣の成長段階によっては、一般的な球形にならない場合もあります。
**「丸くないからスズメバチではない」**と判断するのは危険です。
作り始めのスズメバチの巣は「逆さのとっくり形」

春から初夏にかけて、コガタスズメバチの女王蜂が作る初期の巣は、丸い部分から細長い筒が伸びた形をしています。
見た目は、次のようなものに例えられます。
- 逆さのとっくり
- 一輪挿し
- フラスコ
- 小さな壺
その後、働き蜂が羽化すると筒状の部分が取り除かれ、巣は次第に球形へと変化していきます。
巣が小さくても安心できません
作り始めの巣は蜂の数が少ないものの、働き蜂が増えると急速に成長します。
玄関や通路、駐車場、子どもの遊び場などに作られている場合は、早めの対応が必要です。
スズメバチの種類別に見る巣の場所
スズメバチは、種類によって巣を作りやすい場所が異なります。
巣の形だけでなく、庭木・軒下・屋根裏・壁内・地中など、作られた場所を確認することで、種類を推測しやすくなります。
コガタスズメバチの巣
コガタスズメバチは、比較的開放された場所に巣を作る傾向があります。
作られやすい場所
- 庭木の枝
- 生け垣の内部
- 植え込み
- 軒下
- カーポート
- 建物の外壁周辺
作り始めは逆さのとっくり形をしており、成長すると茶色や灰色の縞模様がある球形になります。
ツバキやキンモクセイなど、葉が密集する庭木に作られることもあります。
コガタスズメバチは、スズメバチの中では比較的おとなしいとされますが、人の生活圏に巣を作ることが多いため注意が必要です。
特に、剪定や草刈りの際に巣へ接触し、刺される事故が発生することがあります。
キイロスズメバチの巣
キイロスズメバチは、建物の内部や閉鎖された空間に巣を作ることがあります。
作られやすい場所
- 屋根裏
- 天井裏
- 壁の内部
- 床下
- 樹洞
- 戸袋
- 換気口周辺
最初に作った場所が手狭になると、軒下や木の枝など、より広い場所へ引っ越すこともあります。
キイロスズメバチの巣は非常に大きくなることがあり、働き蜂の数が多くなるため、危険度も高くなります。
建物内部に巣がある可能性
外壁のすき間や換気口から、小型のスズメバチが途切れず出入りしている場合は、屋根裏や壁内に巣が隠れている可能性があります。
オオスズメバチの巣
オオスズメバチは、外から巣全体が見えない場所に営巣することがあります。
作られやすい場所
- 土の中
- 樹木の根元
- 朽ち木の内部
- 樹洞
- 石垣のすき間
- 動物が使用していた穴
庭や山林で、地面の穴へ大型の蜂が何度も出入りしている場合は、地中に巣がある可能性があります。
地面の穴をのぞかないでください
地中巣は外から規模を確認できません。
草刈り機や刈払機の振動、足音、掘削作業などが刺激となり、蜂が一斉に飛び出す危険があります。
穴に棒を差し込んだり、土をかぶせたり、水を流し込んだりする行為も危険です。
モンスズメバチの巣
モンスズメバチは、樹洞や天井裏、壁の内部などの閉鎖空間を利用します。
巣の底部が大きく開いた、つり鐘のような形になることがあり、一般的な球形のスズメバチの巣とは見た目が異なります。
外皮の下側が大きく開いていても、スズメバチの巣である可能性があります。
形だけを見て安全と判断せず、蜂の出入りや営巣場所も確認しましょう。
スズメバチの巣の危険度
スズメバチの巣は、種類を問わず危険度が高いと考える必要があります。
特に夏から秋にかけては、働き蜂の数が増え、巣も大きくなります。
次のような行為は、巣の防衛行動を引き起こすおそれがあります。
- 巣へ近づく
- 巣の近くの枝を揺らす
- 壁や天井をたたく
- 草刈り機を使用する
- 殺虫剤を少量だけ吹きかける
- 出入口を塞ぐ
地中、屋根裏、壁内にある巣の場合、見えている穴を塞いでも解決しません。
出口を失った蜂が別のすき間を探し、室内へ入り込む可能性があります。
スズメバチの巣は専門業者への依頼が基本です
自分で巣を取り除こうとせず、自治体や蜂駆除の専門業者へ相談してください。
アシナガバチの巣の特徴

アシナガバチの巣は、おわんを伏せたような形や、シャワーヘッド、ハスの実に似た形をしています。
スズメバチの巣とは異なり、外側を覆う殻がありません。
そのため、下から見ると六角形の巣穴が多数並んでいるのが分かります。
巣の色は、灰色から茶褐色で、スズメバチの巣のような目立つマーブル模様は通常ありません。
アシナガバチの巣を見分けるポイント
- 六角形の巣穴がむき出しになっている
- おわんやシャワーヘッドのような形をしている
- 色が灰色または茶褐色で比較的均一
- 巣の外側を覆う殻がない
- 巣の下側に蜂がとまっている
- 蜂が後ろ脚を垂らしてゆっくり飛ぶ
アシナガバチが巣を作りやすい場所
- 軒下
- ベランダ
- 窓枠
- 物置
- カーポート
- 植木鉢の裏
- エアコン室外機の周辺
- 庭木の枝
- 雨戸や戸袋の周辺
アシナガバチは、雨が直接当たりにくく、巣を固定しやすい場所を選ぶ傾向があります。
一般的にはスズメバチより攻撃性が低いとされますが、巣を刺激すると刺される可能性があります。
日常動作で巣を刺激することがあります
洗濯物を取り込む、窓を開ける、植木を剪定する、物置の荷物を動かすなどの行動で、気づかず巣へ接触する場合があります。
アシナガバチとスズメバチの巣の違い

アシナガバチとスズメバチを見分けるときは、蜂の体よりも巣の構造を見る方が分かりやすいでしょう。
| 比較項目 | アシナガバチ | スズメバチ |
|---|---|---|
| 巣の外皮 | ない | ある |
| 六角形の巣穴 | 外から見える | 外から見えない |
| 巣の形 | おわん形・シャワーヘッド形 | 球形・楕円形 |
| 出入口 | さまざまな方向から出入り | 基本的に1か所 |
| 危険度 | 中~高 | 非常に高い |
ただし、作り始めの巣、建物内部に作られた巣、壊れた巣は、典型的な形をしていない場合があります。
種類が分からない場合は、写真を撮るために近づかず、専門業者に確認してもらいましょう。
ミツバチの巣の特徴
ミツバチの巣は、蜜ろうで作られた板状の巣が、何枚も垂直に並ぶ構造をしています。
新しく作られた巣は、白色やクリーム色、黄色をしています。
長期間使用された巣は、褐色や黒っぽい色へ変化することがあります。
ミツバチが巣を作りやすい場所
- 樹洞
- 天井裏
- 床下
- 壁の内部
- 戸袋
- 倉庫
- 屋根のすき間
建物のすき間から小型の蜂が途切れず出入りしている場合や、壁の内部から羽音が聞こえる場合は、建物内部にミツバチの巣がある可能性があります。
ミツバチは巣の撤去まで必要です
蜂の群れだけを追い出して巣板を残すと、内部に残った蜂蜜や巣材が、汚れ・悪臭・害虫発生の原因になる場合があります。
建物内部に営巣している場合は、蜂の除去だけでなく、巣板の回収や侵入口の補修まで検討する必要があります。
木の枝にできた蜂の塊は「分蜂」の可能性がある
春から初夏にかけて、木の枝や塀、電柱、軒先などにミツバチがボール状に集まることがあります。
これは蜂球と呼ばれ、分蜂した群れが新しい営巣場所を探す間、一時的に集まっている状態です。
蜂の巣と蜂球の違い
| 比較項目 | 蜂の巣 | 蜂球 |
|---|---|---|
| 見た目 | 巣材や巣板が見える | 蜂そのものが塊になっている |
| 状態 | 定着して営巣している | 一時的に集まっている |
| 主な時期 | 春~秋 | 春~初夏 |
| 対処 | 状況により撤去が必要 | 自然に移動する場合もある |
分蜂中のミツバチは比較的おとなしいとされますが、刺激されれば刺す可能性があります。
水をかける、煙を当てる、殺虫剤を噴射する、棒で落とすといった行為は避けてください。
巣が作られた場所から蜂の種類を見分ける
蜂の巣を安全に見分けるには、巣の形だけでなく、営巣場所と蜂の出入りも確認します。
ただし、確認は必ず離れた場所から行い、茂みの中へ手を入れたり、脚立を使って近づいたりしないでください。
軒下・ベランダ・カーポート
六角形の巣穴が露出していれば、アシナガバチの巣が考えられます。
外皮に覆われた球形で、茶色や灰色の縞模様があれば、コガタスズメバチなどの巣である可能性があります。
軒下やベランダは人の頭、洗濯物、窓などに近いため、巣が小さくても接触する危険性が高い場所です。
庭木・生け垣・植え込み
枝から球状の巣がぶら下がっていればスズメバチ、巣穴が露出した小型の巣であればアシナガバチの可能性があります。
葉が茂る時期は巣が見えにくくなるため、剪定や草刈りを始める前に、蜂が同じ方向へ繰り返し飛んでいないか確認しましょう。
地面・石垣・木の根元
地面の穴へ大型の蜂が繰り返し出入りしている場合は、オオスズメバチなどの地中巣を疑います。
地中巣は規模が外から分からず、足音や草刈り機の振動によって蜂が一斉に飛び出す危険があります。
穴へ近づいたり、土をかぶせたりしてはいけません。
屋根裏・天井裏・壁のすき間
屋根裏や壁内では、次の蜂が営巣している可能性があります。
- キイロスズメバチ
- モンスズメバチ
- ミツバチ
外壁の換気口、屋根のすき間、配管の貫通部分などから蜂が出入りしていても、巣本体は侵入口から離れた場所にあることがあります。
出入口をすぐに塞がないでください
巣が残っている状態で穴を塞ぐと、蜂が室内側へ移動する可能性があります。
巣の種類や位置を調査してから対処しましょう。
蜂の巣の色で見分けるポイント
巣の色だけで蜂の種類を断定することはできません。
ただし、形や場所と組み合わせることで、判断しやすくなります。
茶色・灰色の縞模様
茶色、灰色、黄土色などが層状に重なり、波状やマーブル状の模様になっている場合は、スズメバチの巣が疑われます。
灰色・茶褐色の単色
灰色や茶褐色で、六角形の巣穴がむき出しになっている場合は、アシナガバチの巣である可能性があります。
白色・クリーム色・黄色
板状の巣が複数並び、白色やクリーム色、黄色をしている場合は、ミツバチの巣が考えられます。
長期間使用されたミツバチの巣は、褐色や黒っぽい色へ変化することがあります。
色は補助的な判断材料です
雨で濡れた巣や古くなった巣、破損した巣は色が変化します。
光の当たり方によっても見え方が異なるため、色だけで判断しないようにしましょう。
季節によって巣の形と危険度は変わる
スズメバチやアシナガバチは、春に越冬した女王蜂が単独で巣作りを始めます。
初夏に働き蜂が羽化すると、女王蜂は巣の内部で産卵を行い、働き蜂が巣作りや餌集めを担当します。
その後、巣は急速に大きくなり、働き蜂の数も増えていきます。
季節ごとの蜂の巣の状態
| 時期 | 巣の状態 | 危険度 |
|---|---|---|
| 春 | 女王蜂が単独で巣作りを始める | 低~中 |
| 初夏 | 働き蜂が増え始める | 中 |
| 夏 | 巣が急速に成長する | 高 |
| 秋 | 蜂の数が多く、警戒性も高まる | 非常に高い |
| 冬 | 多くの巣は活動を終える | 低いが注意が必要 |
晩秋になると、多くのスズメバチやアシナガバチの巣は活動を終えます。
巣立った新しい女王蜂だけが越冬し、その年に使用された古い巣が翌年再利用されることは、一般的にはありません。
ただし、冬でも必ず巣が空になっているとは限りません。
暖かい建物内部では活動が残っている可能性があり、ミツバチは群れで越冬します。
古そうな巣でも、蜂の出入りがある場合は触らないでください。
蜂の巣の危険度を判断する5つの基準
蜂の種類だけでなく、巣の位置や人との距離も危険度に影響します。
次の項目に一つでも当てはまる場合は、専門業者への相談を優先しましょう。
危険度チェックリスト
- 球形・縞模様・出入口1か所でスズメバチの巣が疑われる
- 地中、壁内、屋根裏など、巣の全体が見えない
- 玄関、通路、ベランダ、駐車場など人が頻繁に通る場所にある
- 蜂が何匹も連続して出入りしている
- 家族や近隣に蜂毒アレルギーのある人、子ども、高齢者、ペットがいる
一つでも当てはまれば要注意
「巣が小さい」「今は蜂が見えない」という理由だけで、安全と判断することはできません。
働き蜂が餌を探しに出ている、巣本体が建物内部に隠れている、気温が低く蜂の動きが鈍っている可能性があります。
蜂の巣を見つけたときにしてはいけないこと
蜂の巣を見つけても、近づいて種類を確かめる必要はありません。
次のような行為は巣を刺激し、刺される危険性を高めます。
絶対に避けたい行動
- 棒や傘で巣を突く
- 巣へ石を投げる
- 巣や出入口へ水をかける
- 少量の殺虫剤を試しに吹きかける
- 地中巣や壁内巣の出入口を塞ぐ
- 巣の近くで草刈り機や高圧洗浄機を使う
- 手で蜂を振り払う
- 脚立に乗って至近距離から撮影する
- 大声を出して走り回る
蜂が近づいてきた場合は、手で振り払ったり大声を出したりせず、静かにその場から離れましょう。
巣を発見した場所には、子どもやペットを近づけないようにしてください。
専門業者へ依頼すべき蜂の巣
次のような蜂の巣は、自分で駆除しないでください。
- スズメバチの巣
- 蜂の種類が分からない巣
- 屋根や高い木など高所にある巣
- 地中、壁内、屋根裏にある巣
- 蜂が多数出入りしている巣
- 大きく成長した巣
- 玄関や通路など生活動線上にある巣
- 隣家や道路に近い場所にある巣
防護服を着用しても、手袋と袖のすき間、顔の周辺、足元などから蜂が入り込む危険があります。
高所作業では、蜂に驚いて脚立や屋根から転落する事故も考えられます。
業者へ伝えるとよい情報
蜂駆除業者へ相談するときは、次の情報を伝えるとスムーズです。
- 巣の形と色
- 巣が作られた場所
- 地面からのおおよその高さ
- 蜂が出入りしている穴の位置
- 巣を見つけた時期
- 人が頻繁に通る場所か
- 蜂のおおよその大きさ
- 蜂の出入りの数
安全な場所から撮影した写真があれば役立ちますが、撮影のために巣へ近づく必要はありません。
蜂に刺されたときの応急対応
蜂に刺されたら、まず巣から離れて安全な場所へ移動します。
刺された直後の対応
- 蜂の巣から速やかに離れる
- 皮膚に針が残っていないか確認する
- 刺された場所を流水で洗う
- 保冷剤などを布で包み、患部を冷やす
- 体調の変化を確認する
皮膚に針が残っている場合は、毒の袋を強くつままないよう注意しながら、できるだけ早く取り除きます。
痛みや腫れが強い場合や、腫れが広がっている場合は、医療機関へ相談してください。
すぐに119番へ通報すべき症状
次のような全身症状が現れた場合は、アナフィラキシーの可能性があります。
- 息苦しい
- のどに違和感がある
- 声がかすれる
- 全身にじんましんが出る
- 顔や唇が腫れる
- 吐き気や腹痛がある
- 激しい動悸がする
- めまいがする
- 意識がもうろうとする
全身症状がある場合は直ちに119番へ
救急隊へ「蜂に刺された」と伝えてください。
蜂刺されによる重い症状は、刺された直後から短時間で現れることがあります。
過去に医師からアドレナリン自己注射薬を処方されている場合は、医師の指示に従って使用してください。
アンモニアを塗る、口で毒を吸い出すといった民間療法は避けましょう。
蜂の巣の種類に関するよくある質問
小さい蜂の巣なら自分で取っても大丈夫ですか?
巣の大きさだけでは安全性を判断できません。
作り始めのスズメバチの巣、壁内巣の出入口、地中巣の入口などは、見えている部分が小さくても危険です。
種類や巣の位置が分からない場合は触らず、自治体や専門業者へ相談してください。
空になった古い巣は翌年も使われますか?
スズメバチやアシナガバチは、一般的に前年の古い巣を翌年そのまま再利用しません。
ただし、古い巣の周辺が蜂にとって営巣しやすい環境であれば、近くに新しい巣を作られる可能性があります。
換気口、外壁のすき間、物置、庭木などは定期的に点検しましょう。
蜂が1匹だけ飛んでいる場合も巣がありますか?
蜂が1匹飛んでいるだけでは、近くに巣があるとは限りません。
花の蜜、獲物、巣材を探すために飛来している場合もあります。
ただし、複数の蜂が同じ穴や同じ方向へ何度も往復している場合は、その先に巣がある可能性があります。
蜂の巣は必ず駆除しなければいけませんか?
人がほとんど近づかない場所にあり、攻撃性が比較的低い種類であれば、必ずしも直ちに駆除が必要とは限りません。
一方、次のような場所では早めの対応が必要です。
- 玄関
- 通路
- ベランダ
- 駐車場
- 庭仕事をする場所
- 子どもが遊ぶ場所
- 隣家との境界付近
蜂の種類、巣の場所、大きさ、周辺の利用状況を踏まえて判断しましょう。
巣が見えないのに蜂が出入りしています
屋根裏、壁内、床下、戸袋、樹洞、地中などに巣が隠れている可能性があります。
蜂が出入りする穴を塞がず、位置や時間帯を離れた場所から記録し、専門業者へ調査を依頼してください。
まとめ|蜂の巣は形・色・場所を組み合わせて見分けよう
蜂の巣を見分けるときは、一つの特徴だけで判断しないことが重要です。
蜂の巣の見分け方まとめ
- 球形で縞模様があり、出入口が1か所スズメバチの可能性が高い
- 六角形の巣穴がむき出しになっているアシナガバチの可能性が高い
- 板状の巣が複数並んでいるミツバチの可能性が高い
さらに、庭木、軒下、屋根裏、壁内、地中など、巣が作られた場所を組み合わせると、蜂の種類を判断しやすくなります。
ただし、蜂の巣は成長段階や種類によって、典型的な形と異なる場合があります。
専門業者への相談を優先したい蜂の巣
- スズメバチの巣
- 地中にある巣
- 壁内や屋根裏にある巣
- 高所にある巣
- 種類が分からない巣
- 蜂が多数出入りしている巣
種類を確認するために近づかず、安全な距離を保ち、生活に支障がある場所では自治体や蜂駆除の専門業者へ早めに相談しましょう。







